角福戦争(かくふくせんそう)とは
角福戦争とは、政争・権力闘争を戦争に例えて呼んだ名前である。
その当事者の名前から取って付けられたもので、
角:田中角栄
福:福田赳夫
自民党の歴史の中で最も激しい権力闘争が繰り広げられた。
第一次角福戦争
1972年、自民党総裁選挙(佐藤栄作総理の後継争い)が行われる。
第1回投票では、田中角栄(156票)、福田赳夫(150票)、大平正芳(101票)、三木武夫(69票)。
決戦投票では田中角栄氏が圧勝となり、田中角栄氏は1972年7月5日~1974年12月4日まで自民党の総裁となる。
庶民宰相(しょみんさいしょう)と呼ばれ、国民的な人気となるが、2年後に金脈問題で辞任。
第二次角福戦争(第一次大福戦争)
1976年、田中角栄氏はロッキード事件で逮捕されるが、すぐに保釈。
1978年、自民党総裁予備選挙(福田赳夫総理が再選を目指す予備選挙)が行われる。
福田赳夫氏が圧倒的に有利な状況の中、田中角栄氏が対抗馬の大平正芳氏を全面的に支援した結果、大平正芳氏が勝利した。この戦いは「第一次大福戦争」とも呼ばれている。